30 口にしてはいけない「しんじつ」?どん底・・・口にしてはいけない「しんじつ」?♪あなたの匂い 肌に染み付く女の操(みさお)ぉ 捨てられた後 暮らしていけなぁい~ぃ 私に(私に) 悪い処があるのなぁら~ぁ 教えて(教えて)きっと直すかぁ~らぁ 恨みはしません この恋をぉ おんなぁ~あ どぅぁあ かぁ~ らぁ~ ♪ 私が漸く物心付き始めた頃、 世の中を席巻した『涙の操(殿様キングス)』である。 リード・ヴォーカル宮路オサム氏が、 元でさえデカイ「鼻の穴」を精一杯膨らませ熱唱していた。 親父なんかが良く口ずさんでいた曲である。 でも・・・ 人生の紆余曲折(うよきょくせつ)を経て、 辛苦(しんく)の限りを舐(な)め尽くした今。 コノ歌は・・・ 本当に「真実」を語っているのだろうか? すこおし疑問である。 でも、演歌の世界はキビシイ。 その中を生き抜いた作詞家が、 単なる「夢想家」や「センチメンタリスト」である筈がない。 だから実は・・・ 彼らは、「歌詞」の中に、「人に知られぬよう『真実』を隠した」のではないか? と云う思いに到る。 そこで・・・ その「謎」を解明したい。 冒頭歌詞の3、4行目が・・・ 妙に気に掛かる。 「私に悪い処があるのなら、教えてきっと直すから」の部分である。 これを単純に聴くと、 殆どの男性は、「従順な女性」のイジラシイ姿をイメージしてしまう。 でもこれは、 実は「条件付命題」なのである。 「教えて、きっと直すから」と云う「女性の主張」は無条件ではない。 「私に悪い処があるのなら」と云う条件が適えられて初めて効力が生じる。 そして、 世の中の女性は、決して「コノ条件」を認めることはない。 「聡明」にして「賢明」な大和撫子(やまとなでしこ)である。 「悪い処がある」筈がないではないか。 現行民法では「不可能条件付契約」は無効である。 当然に、 在り得ない前提条件を付した冒頭の歌詞は無効であり・・・ 「そんな女は居ない」と云う結論が導かれる。 九州男児なんて居ない。 「貴方は九州男児なんだからっ!」 なんて女性が煽(おだ)てるもんだから・・・。 馬鹿な男は、 「俺は九州男児なんだよなっ!」 なんて頑張ってしまう。 長崎出身の「さだまさし」氏が語ってた。 氏の作詞作曲による『関白宣言』は、 ♪お前を嫁に貰う前に 言っておきたいことがある。 かなり厳しい話もするが 俺の本音を聴いておけ。 俺より先に寝てはいけない 俺より後に起きてはいけない。 メシは美味く作れ 何時もキレイでいろ。 ・・・出来る範囲で構わないから・・・♪ 最初は「言うのは勝手」と好き放題「本音」を語るが・・・ 何時の間にか・・・「出来る範囲で構わない」と怯えてしまう。 九州出身と云うことで幼い頃から、 「女性の怖さ」いや「女性の聡明さ」が身に染みていたのだろう。 そして・・・ ♪俺より先に死んではいけない。 ・・・ 何もいらない俺の手を握り 涙のしずく二つ以上こぼせ。 ・・・ お前のお陰で良い人生だったと 俺が言うから 必ず言うから ・・・ 俺の愛する女は 生涯お前一人・・・♪ と続く。 そして『部屋とYシャツと私(平松愛理)』である。 ♪お願いがあるのよ 貴方の苗字になる私。 大事に思うならば チャンと聞いて欲しい。 飲みすぎて帰っても 3日酔いまでは許すけど。 4日目潰れた夜 恐れて実家に帰らないで・・・♪ 「さだまさし」氏のように「厳しい話」=「本音」ではなく、 あくまでも「お願い」なのだ。 出来の悪い夫を、優しく「諭(さと)す」風でいて・・・ その実、 「テメエ。そんなことしやがったら如何なるか判ってんだろうな!」 を明確に暗示している。 ♪偽(いつわ)らないでいて 女の感は鋭いもの。 貴方は嘘つく時 右の眉が上がる。 貴方浮気したら うちでの食事に気を付けて。 私は知恵を絞って 毒入りスープで一緒にいこう・・・♪ 「浮気」で・・・「毒殺」か。 そして・・・ ♪もし私が先立てば オレも死ぬと言ってね。 私はその言葉を胸に 天国へと旅立つわ。 貴方の右の眉 見届けた後で・・・♪ 「さだまさし」氏は、臨終に際して、 「俺の愛する女は 生涯お前一人」 と激しい「思い込み」を歌い、 「平松愛理」女史は、 「・・・貴方の右の眉 見届けた後で!」 と臨終に際しても夫なんて少しも信用していない。 これが「古(いにしえ)からの我が国の伝統」なのだろう。 「煽(おだ)て」に直ぐに乗ってしまう単純で馬鹿な「男たち」。 それに対して、 優しく、控えめに、そして・・・ 「冷酷」いや「冷静」に、そんな「男」を「手玉に取る」大和撫子たち。 「くーる(かっこういい)」なんだろう。本来、女性ってものは。 そして、 「ガラパゴス大トカゲ」も体液は「冷たい」・・・ ジャンル別一覧
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